肝斑とはシミの一種で、主に女性の30代から40代にかけて現れます。両頬のあたりや目の下、口の周りなどに左右対称のシミがある人は、肝斑の可能性が大きいといえます。広い範囲に、はっきりしない形で広がっており、色は薄い茶色をしていることが特徴です。
発症する年齢が限られており、30代未満、そして60代以降では、ほとんど発症することがないようです。
一般的なシミやそばかすの原因は、紫外線が大きく関係しています。肝斑の発症にも紫外線の影響はありますが、肝斑は主に、ホルモンバランスの乱れ、女性ホルモンの減少が大きな原因と言われています。
ホルモンバランスが崩れにより、黄体ホルモンが優位になる状態になると、肝斑が引き起こされるそうです。黄体ホルモンとは、メラニン色素を活発に生成するホルモンのこと。そのため、ホルモンバランスが不安定になると、肌が敏感になり、メラニン色素が生成されやすくなるのです。
妊娠期間中や更年期、経口避妊薬を長期摂取がきっかけで、肝斑を発症するケースが多いそうです。
他にも、ストレスによってホルモンバランスが乱れることもあるので、間接的ではありますが、ストレスを抱えることも肝斑の原因と言えるでしょう。
肝斑の場合、紫外線以外の要因のほうが大きいので、一般的なシミと同じようなレーザー治療は悪化の原因となるので避けるべきだと言われていました。しかし、最近では肝斑にも使えるレーザー治療機器が登場し、普及率も高まってきています。
肝斑の治療は、トラネキサム酸(トランサミン錠)という内服薬を使うのが主流ですが、それでも症状が改善されない場合はレーザー治療を試してみるのも良いかもしれませんね。
トラネキサム酸(治療費用目安: 3,000円(30日分))
色素沈着を防ぐ働きをもつ内服薬。ビタミンCやハイドロキノンなどの美白外用剤を組み合わせることもあります。
有効成分が血液にのってすみずみまで届けられるという内服薬ならではのメリットがあります。治療効果は4~5週間後が目安で、明度の変化が現れはじめます。
※内服に関しては保険適応も可能です。
レーザートーニング(治療費用目安:約15,000円)
近年登場した、ごく弱いパワーでレーザーを照射するマシン。刺激を与えないようにしながらメラニンを少しずつ減らしていきます。
レーザートーニングの中でも特に有効なのが、メドライトC6というマシン。
このマシンが発する光はフラットで均一な光で、照射範囲も大きいので肝斑に刺激を与えず均一にエネルギーを届けることができます。
ライムライト(治療費用目安:約16,000円)
日本人の肌質に合わせて開発された、しみ・そばかす・肝斑のための光治療機器。
レーザーに比べて痛みが軽く、照射面積が広いため短時間での施術が可能です。
肝斑アクシダーム(治療表目安:約32,000円)
新たなメラニン色素の生成を抑えて色素沈着の少ない肌に導く機器。「針を使わない浸透治療法」とも呼ばれているこのマシン。
エレクトロポレーションという電気的な極性を利用して皮膚の内部に大量の薬剤を導入していくのが特徴。
その効率は注射をしたのと同じくらいとまで言われています。
治療時間は約60分、2週間に1回、計7~8回程度の治療が効果的です。
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